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ハウス (映画) : ミニ英和和英辞書
ハウス (映画)[かく, が]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

映画 : [えいが]
 【名詞】 1. movie 2. film 
: [かく, が]
 【名詞】 1. stroke 

ハウス (映画) : ウィキペディア日本語版
ハウス (映画)[かく, が]

HOUSE ハウス』は、1977年公開の日本映画ファンタジータッチのホラーコメディ作品。
== 概要 ==
CF監督として活動していた大林宣彦の初劇場用映画監督作品。大林宣彦はのちに尾道三部作『転校生』(1982年)、『時をかける少女』(1983年)、『さびしんぼう』(1985年)を制作して代表作とする。
当時は東宝のようなメジャーな映画会社の映画を、映画会社の社員でない監督が製作するというのは有り得ない時代〔「特別対談 大林宣彦×大森一樹」『キネマ旬報』1979年2月下旬号、P245-253、『キネマ旬報』2010年5月上旬号、キネマ旬報社。P76-81〕〔作品詳細「HOUSE(ハウス)」|日本映画写真のキネマ写真館 〕〔『HOUSE/ハウス』化け猫怪談で70年代美少女POP! - 映画宝庫V3 〕。とかくテーマ主義に走り、映像への配慮があまりなされていなかった当時の日本映画の中で〔#ぴあ536頁〕ポップな色彩とおもちゃ箱をひっくり返したような華麗な映像世界は世の映画少年を熱狂させた〔〔#監督全集71-73頁〕〔快楽亭ブラックの黒色映画図鑑「HOUSE ハウス」 井口昇インタビュー - HogaHolic Twitter / a_i_jp: 17歳で『HOUSE』を観て以来の大林世代です 北見隆さん(イラストレーター)「HOUSE」 - 朝日マリオン・コム 〕。客層は15歳以下だった〔 #ワンダーランドP104-105〕。本作の成功は日本映画界に、助監督経験なし、自主映画出身、CMディレクター出身の映画監督の出現という新たな流れを生み出した〔〔〔キネマ旬報社編『知っておきたい映画監督100・日本映画編』キネマ旬報社、2009年、P183、186-187〕〔 #ワンダーランドP105-106〕〔大林 宣彦さん 映画作家 | 「介護110番」総合案内 〕〔渡辺支配人のおしゃべりシネマ館大林宣彦監督「時をかける少女」 BSコラム:NHK | 映画 | 渡辺支配人のおしゃべりシネマ館「大林宣彦監督の"転校生"」(by 渡辺俊雄) 大林宣彦(映画作家) - BS日テレ 転校生@ぴあ映画生活 - ぴあ映画生活 - チケットぴあ 〕。
原案者の大林千茱萸(ちぐみ)は大林監督の実娘で当時12歳の女子中学生だった〔〔くらしと保険 WEB.03 私の元素 大林宣彦さん 〕。娘が風呂上りに鏡台の前で髪をとかしながら「鏡の中の私が私を食べに来たら怖いわよ」と言ったことにヒントを得て、『ジョーズ』を始め、当時流行していた動物が人を襲うアメリカのパニック映画と合わせ、家が丸ごと妖怪で、人を食べるというアイデアを思いついた〔〔〔関口宏の人生の詩(BS-TBS、2014年9月24日放送)〕。
この頃、日本映画は大作洋画に押されて振るわず、特に若い観客は日本映画から離れていた〔。原作がベストセラーか、人気漫画か、大スターが主役でないと映画化はされない、流行の後ばかり映画は追いかけていた〔#この指、22-23頁〕。大林自身「日本映画を見て育った人間としてそれじゃ淋しい。CMをそれまで作ってきた長い間に、僕と東洋現像所で開発した色んな技術を全部使って、今までにない日本映画を作ってやろうと思った」という製作の動機を話している。このため、映画のほとんど全シーンに何らかの特殊効果が使われており〔〔「宝島」1986年9月号(宝島社)P113〕、製作過程ではどんな映像が出来上がっているか判然とせず、製作担当者がやきもきしたといわれる〔。本作で用いられた特殊効果の技術は当時の撮影所には無く、全員CMのスタッフを使った。パナビジョンのキャメラを日本で初めて入れたり、またコーディネイターという職種を導入したり〔、今でいうスタイリストが映画に就いたのも本作が最初といわれる〔。
内容は羽臼(ハウス)屋敷を舞台にしたホラー映画。7人の美少女夏休みを屋敷で過ごそうとやってくるが、実はその屋敷は人を喰らう妖怪であり、少女達は1人また1人と屋敷の餌食にされていく。少女が1人食べられるごとに屋敷の女主人は若返り、花嫁衣装を着られる様になる。但し少女達が食べられる際、大抵はシュールかつチープな特撮技術で処理しており、ダイレクトな流血シーンは少ない。
大林は「作品を自分で売りたい」と、本作の監督と同時にプロデューサーを兼ね、多くのマスメディアに登場して作品を売り込んだ〔〔〔田山力哉『新しい映画づくりの旗手たち』ダヴィッド社、1980年、P198-213〕。また主要出演者の7人は「ハウスガールズ」と呼ばれ、映画の宣伝の為TVや雑誌に登場。それ以外では、南田洋子が今までの経歴からは想像できない様な役柄を演じ、歌手の尾崎紀世彦も三枚目キャラを演じた。更に、当時既にスターだった三浦友和檀ふみは、1分に満たないシーンではあるが、ストーリー上重要な役柄で友情出演している。また、大林監督の家族や小林亜星などの製作スタッフも作品に登場している。
劇中でファンタが井戸から逃げてきた際にメロディーが「泥だらけの純情?」と言うシーンがあるが、これは、当時本作と同時上映されていた山口百恵三浦友和主演の映画タイトルでもある。一方、その『泥だらけの純情』にも、モブシーンでハウスのTシャツを着た若者(エキストラ)が登場する。
ドラえもん」には、「人食いハウス」(小学三年生1977年8月号発表。てんとう虫コミックス14巻収録)というこの映画のパロディのような作品がある。作中で静香が「こわあいの。家が人を食べちゃうの」という映画を見た、と話している。
他社の映画会社作品のパロディー〔原一平扮する寅さんそっくりの男→『男はつらいよ』(松竹)中盤でラーメンを食べる男がトラック野郎→『トラック野郎』(東映)等〕が含まれたり、少女達のニックネームに商品名(ファンタ、メロディー等)が使用されている事から、著作権、商標権がうるさくなった近年、2010年代以降の地上波での放送はされていない。
「HOUSE」という横文字の映画タイトルも当時は珍しく画期的であった〔〔〔。
10年後の1987年頃、続編の話が出て脚本段階までいったが、「"HOUSE"は一回限りのイベントだろう」と考えやめたという〔#この指、24頁〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「ハウス (映画)」の詳細全文を読む




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